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おすすめモバイルバッテリー 失敗しない選び方~容量詐欺に気をつけよう

安全対策・市販品



スマホやタブレットなどのモバイルデバイスはいまや私たちの生活に欠かせない機器。だからこそ外出中の電池切れが心配です。性能もデザインも様々なモバイルバッテリーはそんな時に大変便利です。
しかし、多くの製品のなかでどれを選べばいいのか、わかりにくいのも確かです。
価格とスペックが本当に相応なのか、検証するのは簡単ではありません。

実は、モバイルバッテリーを失敗せずに選ぶためには、簡単なポイントがあります。

高性能で安全なモバイルバッテリーを正しく選んで使うための情報と、おすすめのモバイルバッテリーをご紹介します。

正しい知識~失敗しないスペックの見きわめ方

電池の性能は目に見えません。残念ながら、販売されているモバイルバッテリーの中にはスペック通りとはいえない製品も存在します。 電池について、正しい基礎知識があれば、必要なモバイルバッテリーを失敗せずに選ぶことができます。

重量が極端に軽いバッテリーを選んではいけない!

大容量で軽量のモバイルバッテリーを買ったのに容量が少ない気がする

軽いモバイルバッテリーは容量も少ないもの。大容量で軽量は怪しいです!


表記通りの容量がないバッテリーを見極めるシンプルなポイントはどこか?


それは容量と製品の重量のバランスです。


電池の容量は内部材料の量に依存しています。
モバイルバッテリーの中身はほとんど電池が占めています。

電池のエネルギー密度は現在頭打ちの状態で、大きくは進化しません。ですから、信頼性の高い電池を用いたメーカー製品より極端に軽量で大容量のモバイルバッテリーは、その容量を有していない可能性があります。

目安は10000mAhで200g

20000mAhの製品仕様で販売されているのに、本体重量が200gだとしたら、表示通りの容量はおそらく確保できないと考えられます。

容量と重量のバランス基準のめやす

モバイルバッテリー容量  製品重量        
10,000mAh200g前後
20,000mAh400g前後
27,000mAh550g前後

これより極端に軽いものは容量詐欺の可能性があります。

持ち運びしやすい軽量モバイルバッテリーを選びたい、という場合も、容量が仕様通りではない製品は品質、信頼性に劣り、危険性が高くなる恐れがあります。
軽量でも、容量とバランスが取れているかを考慮して選択してみてください。


PSEマークのない製品は違法で危険!

PSEマークの無いモバイルバッテリー製品の売買は違法です。
リチウムイオン電池は危険品ですから、容量以前に、安全な使用が保証されていない製品を購入しないようにしましょう。火災や事故の原因になります。

PSEについては詳しくはこちらをご覧ください。

モバイルバッテリーの充電効率は60~70% をふまえて容量を選ぶ

10000mAhのモバイルバッテリーだと、スマホに充電されるのは6000~7000mAh

モバイルバッテリーを選ぶとき、最も重要なのは充電容量です。モバイルバッテリーの容量は10000mAhなどの単位で表記されています。Aは電流、hは時間を表します。モバイル機器に内蔵される電池は容量が小さいので、Ah(アンペア・アワー)の千分の一のmAhが主に用いられており、1時間に流せる電流の持続時間を表しています。

POINT
リチウムイオン電池の充電効率は60~70%です。モバイルバッテリーに記載されている容量の100%は充電できません。

スマホに内蔵されているバッテリーは現在、3500~4500mAhが主流。最新機種では5000mAh以上の大容量スマホも。

代表的なスマホモデルバッテリー容量(推定)           
iPhone 16 Pro Max   4685mAh
iPhone13 Pro MAX4352mAh
Xperia 1 VII(2025年6月発売予定)5000mAh
OPPO A56500mAh
AQUOS sense95000mAh
Google Pixel 9a5100mAh
2025年5月現在

最新の大容量スマホをフル充電するなら、10000mAh以上のモバイルバッテリーのモデルがおすすめです。

必要容量ギリギリのモデルではなく余裕を持ったスペックを選んでみてください。

4.ソーラーチャージ付きモバイルバッテリーの選び方

充電しているのに、むしろ減っている( ;∀;)
全く充電されない((+_+))

ソーラーチャージ付きのモバイルバッテリーは、ソーラーパネルの面積が大事!
コンパクトタイプは充電が微力なので注意が必要です。 屋外での充電に期待する用途では、外付けパネルで充電されるものを選ぶのが良いでしょう。

航空機への持ち込みは制限がある

モバイルバッテリーは、航空機への手荷物持ち込みに制限があります。

100Wh以下 (27,000mAh以下)    →   持ち込み数制限無し
100Wh~160Wh(27,000~43,000mAh)   →  1人2個まで
160Wh以上 (43,000mAh以上)   →   持ち込み不可

せっかく購入したモバイルバッテリーを肝心な時に使えない事がないように、国内外の目的地と航空会社の規定をしっかりと確認しましょう。

モバイルバッテリー類の飛行機持込制限について>>

バッテリー寿命を長持ちさせる方法

適切な使い方でモバイルバッテリーを有効利用しましょう。

寒い時のパフォーマンスは2割~4割減

リチウムイオン電池の充電能力は低温時に低下します。
モバイルバッテリーは温度が5℃以下の場合、 期待通りの性能が発揮されません。
寒冷地で使用する場合は、より大容量のモバイルバッテリーを使うのが安心です。

モバイルバッテリーを充電しながらのスマホ充電は劣化のもと

モバイルバッテリーに充電しながらスマホを充電するのは、寿命が短くなります。
充電しながらの使用は高熱になり、性能が落ちる原因。スルー充電機能があるものは問題ありません。

モバイルバッテリー残量0%まで使い切ってから充電すると寿命に良いというのはウソ

リチウムイオン電池/リチウムポリマー電池にメモリー効果はありません。(0%にしてから充電する必要なし)。継ぎ足し充電をしても大丈夫なのが特徴です。
むしろ使い切ってから充電するほうが、電池寿命が短くなります。

おまけの豆知識

モバイルバッテリーの廃棄方法

不要になったモバイルバッテリーを一般の可燃ごみや不燃ごみで捨てると、火災の原因になります。
廃棄する際の一例として下記の方法があります。
・リサイクルBOXへ(最寄りの役所に設置)
・引き取り可能な家電量販店へ



モバイルバッテリーが膨らんでしまった!

もしもモバイルバッテリーの電池が膨らんでしまったら、危険ですからただちに使用を中止して適切な処置をします。
・製造メーカー、輸入元の会社へ問合せ
・引き取り可能な家電量販店に問い合わせ

製品不具合の可能性もあるため、早急な報告でほかのユーザーへの波及を防ぐことが出来ます。




モバイルバッテリーの選び方、使い方 まとめ

①実際に使える容量はスペックの6割~7割
②PSEマークのない製品は買わない、売らない
③容量通りの性能があるかは、重量とのバランスをチェック!
④ソーラーチャージャーで充電できる量は少ない
⑤航空機持ち込みは容量制限がある
⑥温度が下がると使える容量も下がる
⑦充電しながら充電しない
⑧使い切ってから充電しない
⑨廃棄は適切に
⑩膨らんでしまったらすぐに報告

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