リチウムイオン電池は処分方法を誤ると、発火し、ゴミ収集車やごみ処理場の火災原因となる可能性があります。
でも、廃棄方法がけっこうわかりにくい・調べにくいのも事実。
よく知らずに製品ごと、燃えないゴミで捨ててしまう方もたくさんいるのではないでしょうか。
リチウムイオン電池は原則、不燃ごみとして出してはいけません。
ここでは、製品ごとのリチウムイオン電池の捨て方について説明してみますので、参考にしてみてください。
スマホはキャリアショップへ
NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの各キャリアショップは、モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)に参加しています。どの事業者のどのメーカーの端末も、ショップで無料で回収してくれるので、近くの店舗へ持っていきましょう。
MRNのウェブサイトより
- 電池や充電器も回収しています。
- 機種変や契約時でなくても、いつでもどんなに古い機種でも受付しています。
- 端末に記録されている様々な個人情報については、確実な漏えい防止措置を講じておりますので、安心です。
小型家電リサイクル回収ポータル
環境省が各自治体で回収してくれる製品です。携帯電話(スマートフォン)、PC、電子書籍端末、デジタルオーディオプレーヤー、電動ドリル、マッサージ器、時計、携帯型ゲーム機、電動芝刈り機など、色々な製品の処分方法を検索できます。
どこでどうやって回収してくれるの?
住んでいるエリアから案内してくれます。
例えば、東京都千代田区で「ゲーム機など電子玩具」を選択すると、
ボックス回収とピックアップ回収があり、18か所の回収ボックスの場所と住所、サイズ上限などが表示されます。
※2022/10/6、リンクがエラーになったため、環境省へ問い合わせたところ、サーバ不具合によりいったん公開を停止しているという事でした。復旧のめどは未定ですが、リンクはいずれ回復するということです。
検索結果で案内される自治体によって、ルールはそれぞれ違います。粗大ゴミ・不燃ごみで出せるところやその際のルールも決められています。
基本は無料です。回収してくれるかわからない場合には、問合せ先に電話してみましょう。
取り外せるリチウムイオン電池やモバイルバッテリー
量販店やホームセンターのリサイクルBOX缶へ
掃除機、携帯電話、デジカメなどから取り外せる単体のリチウムイオン電池、モバイルバッテリーは、多くの家電量販店のリサイクルボックスで無料回収しています。
電子タバコ本体は回収していないようです。
買い物のついでに処分できるのが便利ですね。
ボックスに入らない大きな製品も預かってくれる店があります。
JBRC会員の377企業の製品に限る、リサイクルマークがあるかないかなど、量販店により回収条件が異なるので、行く前に回収可能か確認をとっておけば、無駄足を踏むこともありません。
外した電池はテープなどを貼って絶縁しましょう。金属などが触れるとショートして発火の恐れがあります。
PC、タブレットなどはリネットで無料回収
国認定のリサイクル事業「リネットジャパン」は、宅配でPC,タブレットなどの無料回収をしています。
サービス提供エリアは全国、PC本体を含む回収料金は、3辺の合計が140㎝、20㎏以内の1箱無料、パソコンを含まない、あるいはパソコンを含む2箱目から1,500円です。
電池、バッテリーのみの回収はできないので、内蔵している製品と一緒に回収されます。
PC、携帯のデータ消去ソフトを無料配布しているほか、1台3,000円でおまかせ消去サービスも行っています。
その他にも、400品目以上の対象製品があります。
電動自転車のバッテリーの捨て方
電動アシスト自転車のバッテリーは、販売店や自治体で処分してくれます。取り外し、回収先を下のURLから「自転車販売店」で検索して持っていきましょう。
https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
また、アシスト自転車用バッテリーの中の電池を交換し、買い替えより安く新品同様にする「リフレッシュ」というサービスもあります。
加熱式たばこ、電子タバコ
加熱式たばこ、電子タバコのうち、「glo」と 「Ploom」、各種の使用済み本体と、一部の消耗品の回収を、一般社団法人日本たばこ協会が、たばこ販売店舗で行っています。
使用済みの加熱式たばこ機器等のリサイクルエリアを全国に拡大 回収店舗はこちら
対象店舗にはリサイクルマークステッカーが貼られています。
回収対象外の製品で、電池が取り外せないものは、不燃ごみなどに出さず、各自治体に問い合わせてみてください。
その他
コードレス掃除機など、大きな製品の本体から取り外せない電池は、
・メーカーに問い合わせる
・自治体に問い合わせる
・量販店で聞いてみる
ウェブサイトを見ても、なかなか知りたい情報にたどり着けない場合、アナログですが「電話で問い合わせる」が手っ取り早く有効だったりします。
リチウムイオン電池は、発火すると消火が難しく、大きな事故につながる可能性があります。
ごみ処理場の火災修理に多額の税金がかかったり、最悪の場合、人の健康や生命に危険が及んでしまうこともありえます。
適当に捨ててしまわないように、十分な注意が必要です。