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ラミネート型リチウムイオン電池とは:構造、作製方法、メリット、デメリット…

用語・市場・評価

ラミネートセルの用途とメリット

  • 多様性と柔軟さ:大きさ・厚みを自由に変えられる。アプリケーションに合わせたカスタマイズが可能で、大容量から小容量まで対応できるのが強み。スマホをはじめ、EV、ウェアラブル機器など、缶タイプの規格品では対応しにくい、大容量もしくは小型、薄型のアプリケーションに適している。
  • 軽量化が可能:金属の缶よりも軽量
  • 環境対応:缶と異なり、外装を焼却することもできるため、環境負荷が少ない
  • 製造が容易:金型でシールを成形するので缶より容易に新規作製が可能。ラボ試作での検証にも適している

ラミネートセルのデメリット

  • 安全性:金属の缶より膨れやすい
  • 扱いにくい:セルバランスが崩れると膨れる。膨れを抑えるケーシングが必要
  • 大量生産に向かない:安定した大量生産には技術が必要。缶セルの方が早く大量に製造可能
  • 安定供給性:規格サイズがないので長期安定供給がしにくい

ラミネートセル、今後どうなる?

TWSやウェアラブルデバイス向けの小型電池は、ラミネートセルでなければ対応が難しいため、小型リチウムイオンラミネートセル市場は細分化し、今後発展していくことでしょう。
また、スマホやタブレット市場は、サイズは大きく変わらず、容量・サイクル増加が課題となる一方で、EVなど大型電池も、EV需要の高まりと共に同様の要求が加速すると予想されます。

ラミネートセルでは小型電池と大型電池の二極化が進み、中容量帯は18650など既存の安定した円筒形セルを用いた製品が供給されるのではないでしょうか。

ラミネートセル、円筒形セルについては、こちらの記事でも触れています。



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